オリーブオイルソムリエ

2012/1/25 オリーブオイルセミナー@「tu sei grandeトゥセイグランデ」Vol.2昼の部


駒沢公園を借景にするリストランテトゥセイグランデにてセミナーを開催致しました。
今回はご要望にお応えし、昼のランチと夜のディナー、それぞれの部をご用意しました。

ランチの部ではテキストを使った約40分のセミナーと、3種のオイルをテイスティングしていただきました。

     


オリーブオイルにまつわるエピソードや昨今のニュースを交えながら、講義はスタート。
歴史から始まり、基本知識を学びます。
最近のオリーブオイルブームの理由も探ってみます。健康にいいと言われているのは本当なのか・・・。などなど。

脂肪酸の種類、オイルにおける酸度とは、などちょっぴり科学的なお話もします。
今回の参加者の皆様も、真剣に講義を聞いて下さっています。

        


テキストの講義が終わり、テイスティングです。
今回のオイルは、トスカーナ州とロンバルディア州のオイル。
ご案内した通り、ノヴェッロと言われるオリーブオイルの新物もご用意しました。

写真でその美しい緑をご覧いただけないのは残念ですが、もっと深い緑なのです。
ノヴェッロらしさを味わうにはタイムリミットがあります。
今回はもうギリギリのところですし、店頭ではもう新物は手に入りません。
昨年の晩秋にキープし、大切に保存しておいたものです。
そして、その新物オイルの通常のオイルも用意し、比較を楽しんで頂きました。

テイスティングになると、皆様さらに真剣に。思った以上に難しかったことと思います。
どんな香りか、味か・・それを言葉で表現するのはとても難しいことです。



そして、お待ちかね。ランチのスタート♪
料理はもちろん、セミナーでテイスティングしたオイルを使っています。
堤シェフ、今回もやってくれました!素晴らしい料理です。オイルの使い方、絶妙です。

前菜は甘エビと大根おろしの冷製カッペリーニと、フォアグラの茶碗蒸し。
この茶碗蒸し、衝撃的でした。テイスティングで使用したガルダ湖の西側で採れたオイルを、餡に見立ててた~っぷりと。
テイスティング時には一番マイルドだったこのオイルが、突然主張し始め、フォアグラと対等に。
シェフに拍手を~!(笑)

     



パスタはトスカーナはシエナ地方のオイルに合わせ、もちろんピーチ。カチョ・エ・ペペです。
メインはなんと2種。自家製サルシッチャと蝦夷鹿のボッリート。
サルシッチャも、スープも強すぎず、とても美味でした。それぞれに使ったオイルとの組み合わせも抜群!


     


そしてドルチェです。
ババ。ブリオッシュ生地にたっぷりとリキュール系のお酒を浸み込ませたお菓子ですが、ランチタイムなのでお酒は控えめ。
でもその代りにノヴェッロがたっぷり。
これには驚きました。青々したオイルが柑橘系のシロップとよく合って、さっぱりといくらでも食べられそうです!

白ゴマのブランマンジェも美味~♪



オリーブオイルは食材と合せてこそです。オイルだけを飲んだり食べたりということは、普通はありません。
いかにオイルと食材を上手に組み合わせるか。これがポイントです。美味しい料理が更に美味しくなるのです。

今回、皆様も絶賛していた茶碗蒸し。美味しいだけでなく、驚きを体験していただきました。

「テイスティングした時と、料理で味わった時の印象が全く違う!!」

こうおっしゃった方が多数。皆様さすがですね。感覚が優れてらっしゃる。

こうした変化や融合。これがオリーブオイルの面白さなのです。
いえ、本当はなかなか体験できることではありません。
今回のセミナーの参加者の方々は、幸運だったと思います。




皆様に感謝しつつ、これにてランチの部は終了です。


でも、待って!これを忘れないでお持ち帰りください♪

  

そして、今回も参加者の皆様にはパリラ・ジャパンから嬉しいプレゼント。
皆様おひとりづつに、バリラのバッグに入ったパスタのお土産です。ずっしり♪
このバッグもひそかに人気です。
今回はカサレッチェ、パベッティーニも。

このセミナー内容で、料理+ワンドリンク、そしてお土産付き。
これでランチはなんと5000円です!
しかも、メインは2種に増え!

本当は、こんな金額でやってはいけないと思っています。(笑)
でも、堤シェフは利益を考えずにやってくださっています。 熱意あってのことですよね。

最後になりましたが、ご参加くださった皆様。本当にありがとうございました。

パスタをご提供下さったバリラ・ジャパン様、ありがとうございました。

そして堤シェフ。お疲れさまでした!でも、この後はまだディナーの部が続きます!


先ほどの終了のご挨拶の時の殊勝な表情と、うって変って、こちら「どや顔」(笑)