中目黒の「Trattria TARTUCA トラットリア タルトゥーカ」にてセミナーを開催致しました。
テーマは「トスカーナの初夏」。定員の22席は早くから満席。皆様ありがとうございました!
講義はオリジナルテキストを使用し、歴史から現代の流れ、グレード、健康との関連等のオリーブオイルの基本知識を学んで頂きます。
脂肪酸の種類、オイルにおける酸度とは、酸化とは、など少々科学的なお話と、どうして「残念なオイル」が出来てしまうのかもご説明します。
実際に購入する時、使う時、どんなところに注意するべきか等のお話ももちろん致します。
テキストの講義が終わり、オイルテイスティングです。今回のオイルはテーマ通り、トスカーナのオイルを4種類用意しました。
今回使用したオイル
- シエナで生産された、6品種ほどのブレンドのオイル。Bardi
- 残念な状態のオイル。これもシエナ産です
- 日本人がブレンドしている、珍しいオイル。Corpo bello
- 代表的なトスカーナの品種をブレンドしたオイル。ルッカが産地です。
テイスティングは難しい、と声が上がります。どんな香りか、味か・・それを言葉で表現するのはとても難しいことです。
ただ、皆さんそれぞれの違いをはっきりと感じていらっしゃる様子。それが大切です。
テイスティング後は、各オイルについての詳細をご説明します。産地、生産者、こだわっている点、品種、特徴、購入可能場所など。
多くの方が、2番が残念なオイルだということに気づいてらっしゃいました。さすがですね。
HPやFacebook、ブログなど、情報が一人歩きする場では、この残念なオイルの詳細は記事にしないのがLuceVerdeのポリシーです。
しかし、参加者の方々にはしっかりとお伝えします。このオイルのどこが残念なのか、なぜそうなってしまったのか。
これは、オリーブオイルを選ぶ上で、非常に大切なことです。
これをクリアしないことには、美味しいオリーブオイルを選ぶことはできません。
さて、固い話の後は、お待ちかねのお食事のスタート。これが、今回のメニュー。
私もスプマンテを頂き、わくわくしながらお料理を待ちます。
料理はセミナーでテイスティングしたオイルを使っています。今回は1番と3番を使って頂きました。いずれも非常に質の高いオイルです。
1番はまろやかなタイプ。3番は香りと切れ味がシャープなタイプ。
これを読み、オイルに詳しい方は「あれっ?」と思ったかもしれません。1番のBardiというオイルは、例年はもっと強いタイプです。
しかし、昨年収穫のオイルはマイルドなのです。これが、「オリーブオイルは農産物」と私がいつも述べる理由です。
同じ商品であっても、その年ごとに味も香りも変化しているのです。
さて、この二つのオイルの特徴を生かして、それぞれのお料理にシェフが使い分けます。
素晴らしいオイルをこうして美味しいお食事に使い分けながら頂く・・・贅沢ですね☆
そんな機会を提供下さったタルトゥーカの藤澤シェフのお料理。
今回のテーマは「トスカーナの初夏」。それにふさわしい爽やかな彩りのお料理でした☆
雨の一日でした。
でも、ここタルトゥーカはそんな日でも心地良く過ごせる場所です。
お食事が終わった後も、ついついご参加の皆様と楽しく話し込んでしまいました。
楽しい時間を多くの方と共有できたこと、オリーブオイルについて大切な事をお伝えできたこと、とても幸せな時間でした。
どうもありがとうございました!
そして、今回も参加者の皆様にはパリラ・ジャパンから嬉しいプレゼント。
皆様おひとりづつに、バリラのバッグに入ったパスタのお土産です。今回は、パヴッティーネとジェノヴェーゼソース。
ありがとうございました!
次回のタルトゥーカでの開催は、秋の予定です。
ご案内をご希望の方は、info@luce-verde.comまでご連絡くださいませ。
ご協力頂いたみなさま
- Trattria TARTUCA トラットリア タルトゥーカ:藤澤シェフはじめスタッフの皆様、ありがとうございました。
- Barilla Japan:パスタ提供、ありがとうございました。
- Corpo bello:美味しいオイルのご提供、ありがとうございました。(3番のオイルです)